🚗 車両一時停止“止まった”って、ホントに止まった?
昔ながらの「一時停止=ちょっとゆっくり止まる」ではダメ!タイヤが完全に止まって初めて“本当の停止”と見なされます。停止線を超えたり、タイヤが回ったままだと違反対象。道路交通法では「停止線の直前/交差点直前で一時停止」と定め、タイヤでしっかり停止しているかが判断基準です 。

📏“何秒止めればいい?”は法律ではNO。けど!
法改正で明文化はされていませんが、タイヤの回転が完全に止まり、左右・前方の安全確認ができる時間=“必要かつ十分な秒数”停止するのが実務目安。教習所や交通安全サイトでは「タイヤの回転が止まった状態」がポイントとされています 。
具体的には、教習所では3秒程度停止しながら「右→左→右」としっかり視線を動かして、安全確認するのが推奨されています 。

⚖️ 法改正×判例 ~タイヤで止めたかどうかが争点に~
2023年の法改正では、「指定場所一時停止義務違反」についての罰則は据え置き(違反点数2点+普通車7,000円)ながら、判例や通達では「タイヤが回っていれば違反」「1秒程度は不足」との判断が積み重ねられています 。
例えば、ある実際の取り締まりでは、停止線手前でゆるやかに進んだまま視線確認をしても、「まだタイヤが回転していた」ことで違反とされた事例もあります。

🛠️ “多段階停止”というスマートなテク
見通しの悪い交差点では、以下の“3ステップ”停止が推奨されます 。
- 停止線手前で一時停止:タイヤで完全停止
- 車の先端だけ交差点に“ちょい出し”して再停止:相手に存在を知らせつつ、またタイヤを止める
- 確認可能な位置まで進んで最終停止:左右最後の確認をして出発
特にステップ2では「ノーズを出す」と呼ばれ、前のタイヤが回転していないことを目視で確認しながら進めることで、第一停止で見えなかった死角もしっかりチェックできます。

🔧 タイヤが回っていると事故リスクが上がるワケ
タイヤが回っている=ブレーキが完全に効いていない状態。たとえば、雨天でタイヤが摩耗していると、制動距離が乾燥路の約2倍にまで延びる可能性あり 。
停止線・一時停止は、いざというときに確実に止まるためのルール。タイヤが止まっていれば「止まれる=止めた」という物理証拠にもなるわけです。

✅ まとめ:一時停止ではタイヤが“完全に止まったかどうか”の意識をもって
- 🛑 法律: タイヤ停止が“一時停止”の最低条件
- ⏱️ 時間: 明記はないが、3秒くらいの停止+視線確認がベスト
- 🔁 ステップ停止: 多段階停止で見通しも存在アピールもクリア
- 🚨 違反: タイヤが回っていると罰則の可能性
- 🌧️ 雨天・摩耗: 制動距離増で危険度UP、だからタイヤは止めよう
気持ち悪いほどタイヤを止めることが、安全確認の第一歩。スマホの通知を遮断して、車内のBGMも切って、「タイヤが止まったか」をじっくり確認するクセをつけてみては?